2000年代以前に世界の工場として経済発展をしたのが世界有数の人口を誇る中国です。

中国が各国の企業に経済特区という形で土地を貸し出すことで税金などが優遇され事業がしやすい環境となっていたことがあげられるのです。

実際に2000年代前半では多くの日本企業が中国に進出しましたが2010年代になると徐々に流れが変わっていきます。

これまで中国に拠点を置いていた日本企業の工場が国内回帰もしくは少しずつタイやシンガポールなどの東南アジアに移行していることです。

なぜ中国工場移転が起きているのかそれは中国国内の社会情勢が変わったからです。

各国から多くの工場を誘致した中国はめまぐるしく発展しその技術力はすでに世界有数の能力にまで達しています。

そのため各国の工場への優遇をする必要がなくなり少しずつですが国内の産業に中止することで優遇が緩和されて始めているのです。

そして経済が発展することで人件費が高騰するだけでなく日本企業が移転する理由はチャイナリスクが大きいといえます。

中国国民の中には日本に対してよい印象を持っていない意識がありこれまでは経済的なつながりという観点から政治が押さえ込んでいた状態です。

しかし経済的な差がなくなったことで抑え込む必要がなくなり不平不満のガス抜きのために自由にさせる流れが起きています。

2009年までの間に軋轢があっても日本企業は業績プラスと天秤にかけて我慢をしていた状態です。

しかし業績プラスの恩恵が少なくなる中でスパイ容疑など率先して取り締まるようになっては継続が困難と判断したことが中国工場移転につながっている理由です。